KUTUROGI

ニュージーランドから帰国後、住所不定・無職の男がいた。ある日、彼は、１つ年上の先輩に誘われる。ここで、ジェラート屋をやらないか。これが、田貝剛氏が店長を務める「KUTUROGI」の始まりである。

店長自慢のジェラートは、まるで宝石のよう。その数、22種類。こだわり抜かれた手焼きのコーンの上で、人気No.1の称号を手にしたプラリネが曲線美を湛える。

壁に描かれたチョークアートは、全て店長の作品。その絵を背にして写真を撮れば、インスタグラマーになること間違いなし。

やがて日暮れが近づくと、夜の仕込みが始まる。落ち着きを増した店内には、絶品として名高い「牛スネ肉のボロネーゼパスタ」の香りが漂い始めた。